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まもなく緊急公開される劇場映画『カルラのリスト』『いのちの食べかた』

2007年11月 1日 22:55 ミヤマアキラ
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デルタGが今秋注目する劇場公開映画を2本ご紹介!

1本目●『カルラのリスト』


旧ユーゴ紛争の戦争犯罪人たちを追うのは、国連検察官カルラ・デル・ポンテ。スイスのイタリア語圏で生まれ育った60歳の女性である。かのじょは、逃走をつづける戦争犯罪人たちを起訴するために、世界でもっとも厳重なボディガードに擁護されながら、専用ジェット機で世界中を巡り、犯人逮捕に向けて国家首脳と交渉し、引き渡しを要求する。


 blogparts-02.jpgカルラが検察官として任務にあたっている組織は、2002年オランダのハーグに設立された国際刑事裁判所(International Criminal Court:略称ICC)。ICCは、東京裁判やニュルンベルグ裁判など、戦勝国が敗戦国をさばいた歴史の反省から、「武力の支配から法の支配する国際社会へ」という願いを実現するために実をむすんだ組織である。


設立5年目の10月1日、日本は105番目の国としてICCに加入した。中国、ロシアは現在加入しておらず、アメリカとイスラエルは批准に署名していたが、9.11後にそれを撤回し、いまだ加入していない。




 blogparts-01.jpg……と、カタイ話はここまでにして、とにかくカルラってすごくない? 白髪のベリーショートに精悍な顔立ち。L的にイケてます!

 

20071110日〜30日、東京都写真美術館ホールにて緊急公開! 詳しくは公式サイトにて。

 

 


2本目●『いのちの食べかた』

公式サイトでは画像の無断転載・二次使用を禁止しているので、画像の紹介はなし。

 

原題は「UNSER TAGLICH BROTOUR DAILY BREAD)」。直訳すれば「日々の糧」だが、邦題を見たとき一瞬、「森達也がついに食物製造生産プロセスを取材したドキュメンタリー映画を発表したのか!」と思ったが、そうではなかった。



 51ZZDF2BEKL._SS500_.jpgドキュメンタリー映像作家の森達也は、同名の書籍を2004年に理論社「YA新書よりみちパン!セ」から出版している。どう見てもこれは映画配給会社が森の書籍名をそっくりそのまま借用したとしか思えない(タイトルだけでなく、各コンテンツのイメージもなんだか「中学生以上のひとたち向け」な感じである)。果たして著者の了承はとっているのだろうか。とっているならついでに試写を見てもらってコメントももらえばいいのに。と、よけいな営業スピリットが首をもたげてくる。

 



配給元のエスパース・サロウ(新日本映画社)では、以下の映画紹介文を掲載している。これもいささか教科書的だ。

 

私たちが普段何気なく口にしている食品は、食卓に並ぶまでにどのような道を辿って来たのだろうか。大量の野菜、また牛や豚といった家畜も、どのように育てられ食品として加工されているのか。効率化と自動化を追及した大農場や屠殺場を取材し、現代社会の残酷な美とでもいうべき姿を捉えた。近年注目されている「食育」というテーマでも必見の衝撃作。

 

配給会社の宣伝のセンスにはいまいち首肯しかねるが、映画そのものはきっと面白いはず。

 

こちらも1110日から渋谷シアター・イメージフォーラムなど、全国で順次公開される。

 

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カルラのリスト 試写会(東京都写真美術館ホール) 「社会に対し建設的なことができたと実感できる」 民族紛争で起きた集団虐殺の首謀者の逮捕・・・... 続きを読む

コメント(2)

Maki :

「カルラのリスト」まだアップリンクで観ることができるようですね。トークイベントも開催されるようなので是非行ってみたいです。

これから注目したい映画は「アニー・リボヴィッツ レンズの向こうの人生」、「線路と娼婦とサッカーボール」です。どちらも女性として、人間として勇気を与えてくれる映画だと思います。恥ずかしながら、この映画の公式サイトでリボヴィッツがスーザン・ソンタグのパートナーだったと初めて知りました。

又新たな映画紹介を楽しみにしています。

Makiさま

コメントありがとうございます。そしてレスが遅くなって申し訳ありません。

>「アニー・リボヴィッツ レンズの向こうの人生」

わたしもその作品、大いに注目しています。また、今年のカンヌでパルムドール(最高賞)を受賞した「4ヶ月、3週と2日」も注目しています。「1987年のチャウシェスク大統領による独裁政権末期ルーマニアを舞台に、望まない妊娠をしたルームメイトの違法中絶手術を手助けする女子大生の緊迫した1日を描いた」作品だそうです。

>「線路と娼婦とサッカーボール」

こちらはすでに公開されていますね。ご覧になったら、ぜひご感想をお寄せください。わたしも機会をつくって観にいこうと思います。

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