まもなく緊急公開される劇場映画『カルラのリスト』『いのちの食べかた』
1本目●『カルラのリスト』
旧ユーゴ紛争の戦争犯罪人たちを追うのは、国連検察官カルラ・デル・ポンテ。スイスのイタリア語圏で生まれ育った60歳の女性である。かのじょは、逃走をつづける戦争犯罪人たちを起訴するために、世界でもっとも厳重なボディガードに擁護されながら、専用ジェット機で世界中を巡り、犯人逮捕に向けて国家首脳と交渉し、引き渡しを要求する。
設立5年目の10月1日、日本は105番目の国としてICCに加入した。中国、ロシアは現在加入しておらず、アメリカとイスラエルは批准に署名していたが、9.11後にそれを撤回し、いまだ加入していない。
2007年11月10日〜30日、東京都写真美術館ホールにて緊急公開! 詳しくは公式サイトにて。
2本目●『いのちの食べかた』
公式サイトでは画像の無断転載・二次使用を禁止しているので、画像の紹介はなし。
原題は「UNSER
TAGLICH BROT(OUR DAILY BREAD)」。直訳すれば「日々の糧」だが、邦題を見たとき一瞬、「森達也がついに食物製造生産プロセスを取材したドキュメンタリー映画を発表したのか!」と思ったが、そうではなかった。
配給元のエスパース・サロウ(新日本映画社)では、以下の映画紹介文を掲載している。これもいささか教科書的だ。
私たちが普段何気なく口にしている食品は、食卓に並ぶまでにどのような道を辿って来たのだろうか。大量の野菜、また牛や豚といった家畜も、どのように育てられ食品として加工されているのか。効率化と自動化を追及した大農場や屠殺場を取材し、現代社会の残酷な美とでもいうべき姿を捉えた。近年注目されている「食育」というテーマでも必見の衝撃作。
配給会社の宣伝のセンスにはいまいち首肯しかねるが、映画そのものはきっと面白いはず。
こちらも11月10日から渋谷シアター・イメージフォーラムなど、全国で順次公開される。
トラックバック(1)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: まもなく緊急公開される劇場映画『カルラのリスト』『いのちの食べかた』
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.delta-g.org/mt/mt-tb.cgi/24
カルラのリスト 試写会(東京都写真美術館ホール) 「社会に対し建設的なことができたと実感できる」 民族紛争で起きた集団虐殺の首謀者の逮捕・・・... 続きを読む
「カルラのリスト」まだアップリンクで観ることができるようですね。トークイベントも開催されるようなので是非行ってみたいです。
これから注目したい映画は「アニー・リボヴィッツ レンズの向こうの人生」、「線路と娼婦とサッカーボール」です。どちらも女性として、人間として勇気を与えてくれる映画だと思います。恥ずかしながら、この映画の公式サイトでリボヴィッツがスーザン・ソンタグのパートナーだったと初めて知りました。
又新たな映画紹介を楽しみにしています。
Makiさま
コメントありがとうございます。そしてレスが遅くなって申し訳ありません。
>「アニー・リボヴィッツ レンズの向こうの人生」
わたしもその作品、大いに注目しています。また、今年のカンヌでパルムドール(最高賞)を受賞した「4ヶ月、3週と2日」も注目しています。「1987年のチャウシェスク大統領による独裁政権末期ルーマニアを舞台に、望まない妊娠をしたルームメイトの違法中絶手術を手助けする女子大生の緊迫した1日を描いた」作品だそうです。
>「線路と娼婦とサッカーボール」
こちらはすでに公開されていますね。ご覧になったら、ぜひご感想をお寄せください。わたしも機会をつくって観にいこうと思います。